いままでの血糖測定は医院で採血をして測定をしたり、1日に2~3回 自己血糖測定をしたりして把握していました。これらも大切な情報となりますが、最近では、上腕の表面にセンサーを取り付ける事で持続的に(1分間に1回)血糖を測定できて、お使いのスマートホンでその値を見たり1日の変動や日ごとの変動を記録する測定器が上市されてきました。こういった機能を持った測定器は何種類かありますが、当院ではAbbott フリースタイル リブレ2 センサー を使っています。(以前からリブレ1センサーがありましたが「2」になって機能が格段に進化しました。)

この機器は、1日に1回以上インスリンの自己注射を行っている患者さんのみに保険適応がありますが、2024年春からインスリンを使っていないかたでも「選定療養(保険外併用療養費)」の制度を用いて持続血糖測定器を用いた診療ができるようになりました。内服薬のみあるいはGLP1受容体作動薬を用いている患者さん、さらには治療薬なしで経過観察している患者さんにも、別途選定療養費をお支払いいただくことで保険診療と併用することができます。(当院での費用はセンサー1個(14日分)につき7,000円を選定療養費としてお支払いいただき、その他の診療費は保険診療となります。)

若干費用はかかってしまいますが、御自分の血糖推移を把握して血糖コントロールの改善を図りたい、あるいは現状の血糖日内変動はどうなのか知っておきたい、のようなニーズにはとても有効な機器です。測定器の大きさは500円玉程度で、装着時に少しチクッとしますがあとはほとんど気にならない程度ですし、入浴やスポーツも普段通りに行う事が出来ます。

14日間だけでも試してみたいという方も、どうぞお問い合わせ下さい。